風格
- 2018.01.15|お知らせ
仕事柄、たくさんのお客様のご自宅を訪問します。中には、最新の設備をされた真新しい美しいお家もあります。そんな時、「わあ~素敵!我が家にもこんな設備があったら便利よねえ~と思いつつ、わくわくしながらお掃除をします。」女性はだいたい住宅展示場を見に行くのは好きですからね。
ただ時々、築数十年の古いお家を訪問することがあります。設備はもちろん古いのですが、長年の間に磨きこまれた家具や調度品の美しさに、はっとする事があります。お家を大事にして、丹念に丹念に暮らしてこられたのだなあと思うと、本当に感動してしまいます。家に風格があるのです。そして、そんなお家に伺うとどこか懐かしい感じがいつもします。
「きちんとしようと思うと、きりがないのよねえ。」と言われました。そうです、家事は本当にきりがないのです。でも、そのきりのなさの積み重ねが家族の歴史を作っていきます。
「ああ、そこはせんでよかよ。孫にやらせるけん。孫にもちったあ働かせんとな。」
自分から子供へ、そして孫へ、家や物を大事にする心。そのために働くことの大切さをきちんと伝えていらっしゃいます。
あっぱれ!お母さん!思わず扇子を広げたくなりました。